どんぐりの世界に答えを出すブログ

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結果を考えて、今を選ぶ

解法論の切り出し方③:「結果を考えて、今を選ぶ」

 昨日は父と釣りに行っていたのでブログを更新できませんでした。何が釣れたかといいますと、一番大きな釣果としてはカニが釣れたことですね。まあ釣ったのは父なんですけど。
 結構でっかいワタリガニみたいなやつが釣れました。時々釣りではカニが釣れるそうですが、うちではカニが釣れたのは初めてだったので結構驚きました。釣ったカニは今日、おいしくいただきます。

 さて、解法論の切り取り方③を説明していきましょう。解法論の本質は「世界をありのままに見る」ということでした。
 では、「今、どのような選択をすればよいか」ということを考える時、世界をありのままに見て考えると、「結果を考えて、一番良い結果になる今(選択肢)を選べばよい」ということが分かります。

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 何を当たり前な、と思われるでしょうが、いえいえ、これができていない人が多いんです。具体例で示した方が早いと思うので、具体例で説明しましょう。

具体例①:「文章構成」

 文章を書いていると、文章構成について時々迷うことがあるんじゃないかと思います。僕も時々ブログを書いていて迷うことがあるので、それを「結果を考えて、今を選ぶ」ということを使って解いて見せようと思います。ここでは、前回記事の「目的を考える」を例にとります。

sekakota.hatenablog.com

 この記事の構成の仕方で、例えば次のどれにするかで迷ったとします。

①総括的説明→具体例1→具体例2→まとめ(この記事と同じ)
②具体例1→具体例2→総括的説明→まとめ(一番最初に思いついた)
③問題提起→具体例1→具体例2→総括的説明→まとめ(初め→中→終わり)

 ③の構成は、①を思いついた後に「でも、初め→中→終わりがいいって学校で習ったよな」、と思って考えたものです。
 これらを選んだ時の結果を書き出してみましょう。

折りたためます。
①総括的説明→具体例1→具体例2→まとめ(この記事と同じ)を選んだ時:
つかみ(結果1) あまり斬新でない「目的を考える」というタイトルが先頭。つかみは弱い。
伝わりやすさ(結果2) きちんと読まれれば伝わりやすい。
途中興味が薄れないか
(結果3)
具体例1、具体例2の中で出来る説明を総括的説明で2回することになる冗長性が、興味を薄くする可能性あり。
以上を踏まえた予想される読者の行動(結果Ⅰ) つかみに失敗し、最初だけ読んでページを出る。
②具体例1→具体例2→総括的説明→まとめを選んだ時:
つかみ(結果1) 興味をそそる具体例1の「女性専用車両はあるのに男性専用車両がないのは不平等か」の説明が先頭で、つかみは最も良い。
伝わりやすさ(結果2) ①に比べれば伝わりにくい。
途中興味が薄れないか
(結果3)
具体例2や総括的説明は飛ばされるかもしれないが、つかみが良ければまとめだけ読まれる可能性がある。
以上を踏まえた予想される読者の行動(結果Ⅰ) 最初興味を惹かれ、途中の説明は飛ばしてまとめだけ読まれる。
③問題提起→具体例1→具体例2→総括的説明→まとめ(初め→中→終わり)を選んだ時:
つかみ(結果1) 工夫次第では①よりはよいだろう。
伝わりやすさ(結果2) 3つの中で最も伝わりやすい。
途中興味が薄れないか
(結果3)
具体例1、具体例2の中で出来なかった説明のみ総括的説明で補えば、冗長でなく興味は薄れない。
以上を踏まえた予想される読者の行動(結果Ⅰ) つかみに失敗し、最初だけ読んでページを出る。

 表にすると下の表のようになります。

結果123とそれから予想される結果Ⅰ
  つかみ(結果1) 伝わりやすさ(結果2) 興味が薄れないか(結果3)     結果123から予想される読者の行動(結果Ⅰ)
×   つかみに失敗し、最初だけ読んでページを出る。
  最初興味を惹かれ、途中の説明は飛ばしてまとめだけ読まれる。
  つかみに失敗し、最初だけ読んでページを出る。

 普通、結果123(左の表)のみで考えてしまいがちです。その結果、つかみを重視したいときは②、伝わりやすさを重視したいときは③(初め→中→終わり)、迷ったときは〇が一番多い③(初め→中→終わり)を選ぶ、なんてことになります。
 しかし、最終的な結果Ⅰ(右の表)を見てください。①(この記事の構成)、③(初め→中→終わり)は、読者は最後まで読んでいません。

 「僕は伝わりやすさを重視したいんだ!」と思ったとしても、伝わる前にまず、読まれなくてはいけません。それを考えると、②の構成が正解になります。僕は、学校では初め→中→終わりの構成を習ってきたので、途中で③(初め→中→終わり)を選ぶべきか迷いましたが、最終的な結果Ⅰを考えることで、それよりも良い結果にたどり着く構成に気づくことができるのです。

具体例②:「議決で9割の承認が必要だと決めるのに必要な承認は過半数でいいのか」

 「結果を考えて、今を選ぶ」は解法論の切り出し方②の「目的を考える」と組み合わせて使うとより強力になります。

sekakota.hatenablog.com

 例えば「議決で9割の承認が必要だと決めるのに必要な承認は過半数でいいのか」とかです。この話を簡単に言うと、「『議会の9割の承認がないと留学の許可が下りない』というルール(ルールA)を作るのに必要な議会の承認の数は、過半数でいいのか」ということです。
 ただし前提として、留学者が出ることはこの寮にとって相当な負担になるため、今まで留学は許されていなかったものとします。

sekakota.hatenablog.com

 先ほどのように表にしてみましょう。本当は過半数で決めた時以外に、9、8、7…割の承認で決めた時…と全ての場合について考えた方がいいのですが、全て書くわけにはいかないので今回は他に9割の時のみで考えましょう。

 左右で一致しているところは赤と青、一致していないところには緑を塗ってあります。
 また、各列の幅は結果の起こりやすさに対応して変えてあります。つまり、承認が5割以上は、承認が9割以上よりも起こりやすいため、承認が5割以上の方が幅が広くなっています。それぞれの「今」を選んだ時にどれくらいの確率で各「結果」が起こるかはその幅をもとにイメージしてください。

過半数を選んだ時と9割を選んだ時の全ての結果の表
  9割の承認の必要性を
過半数で決める時
9割の承認の必要性を
9割の承認で決める時
承認が
5割以上
承認が
5割未満
承認が
9割以上
承認が
9割未満
ルールAは
制定...(結果A)
される されない される されない
制定の
されにくさ
(結果①)
右に比べればされやすい 左に比べればされにくい
普通ルールは
5割の承認で
決めるという
慣習を破る
かどうか
(結果B)
破らない 破る
結果Bの影響
(結果②)
この表のとおり この表のとおり

 普通は、一致していない緑の結果を比較することで今を選びます。しかし人によっては、この表の結果は少ないと思ったでしょう。実際書くのが面倒くさかったので少ないのですが(笑)、それでもいいのです。なぜなら「目的を考え」ると、さらに少なくなるからです。

 では目的を考えてみましょう。今回、議決を取る目的は何でしょう?
 それはここでは、「正しい判断をするため」だと考えられます。もし議決を取ったとしても、「寮に(負担がかかり/留学したい人が多)すぎるから、やっぱりルールAは制定(しない/した)方がよかったね」となったら意味がないわけです。

目的を考えた時に必要な結果
  9割の承認の必要性を
過半数で決める時
9割の承認の必要性を
9割の承認で決める時
制定のされにくさ(結果①) 右に比べればされやすい 左に比べればされにくい

 そう考えると、重要なのはルールAが制定されやすいかされにくいかだけであることが分かります。結果、表は上のように省略できます。あとはこの結果をもとに選びたい方を選べばよいだけです。

 もしかしたら、背景を知っていないとわかりづらいかもしれません。そういう人はこの記事を読んでみてください。

sekakota.hatenablog.com

 

まとめ

  • 解法論の切り出し方の三つ目は「結果を考えて、今を選ぶ」。
  • その心は、「全ての選択肢の結果を書き出し、どの結果(未来)を選びたいか、でどの選択肢を選ぶかを決める」ということ。

 

実際の使用例(一部)

sekakota.hatenablog.com

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他の解法

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