どんぐりの世界に答えを出すブログ

世の中の全ての問題に答えを出すブログ。学校では答えを教えてくれない日常や実際、人生上の問題に「答え」を出していきます。あなたが疑問に思う問題も募集中。

アドラー心理学

アドラー心理学とは

 アドラーは日本ではあまり知られていないかもしれませんが、世界的にはフロイトユングと並べて名前が挙げられる心理学者です。

 ここでは、アドラー心理学の目的論という考え方を紹介したいと思います。もしもアドラー心理学の全容が知りたい場合は、この本を読むと良いかと思います。

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目的論

 目的論とは、「今の自分」は目的があってそうなっている、自分が意図的に作り出したものだという考えです。

 フロイト的な原因論では、過去に原因があるから、その結果として今があると考えます。例えば、引きこもりの人がいたら、昔対人関係で何かトラウマを負ったから、その人は引きこもりになったのだと考えます。

 しかし、アドラーの目的論では、「今、外に出たくない(=目的)からその人は引きこもりになった」と考えます。その引きこもりの人は、外に出ると本当に不安を感じ、場合によっては動悸したり、手足が震えたりするかもしれません。しかしその不安という感情や動悸という症状は、「(外に出て対人関係で傷つきたくないから、)今、外に出たくない」という目的のために、無意識のうちに作り出したものなのです。

 また他にも目的論の立場では、怒りという感情も、怒る原因があったから生まれるのではなく、相手に言うことを聞かせるために、怒りを作り出したと考えます。

 多分、これらのことは普通受け入れがたいことだと思いますが、潜在意識の考えを応用すれば、あり得る気がしてくるのではないかと思います。

 そして、目的論が正しいかの議論は置いておいて、目的論で考えることで、人は前に進めるようになります。過去の原因は変えれられませんが、今の目的は変えられます。もっとも、目的を変えるには勇気が必要でしょう。つまり、「外に出て対人関係で傷つきたくない」という目的をなくすのには勇気が必要です。アドラー心理学はその意味で勇気の心理学と言われます。「幸せになる勇気」が必要なのだと指摘するのです。

終わりに

 これ以上の話を知りたい人は、ぜひ「嫌われる勇気」を読まれることをお勧めします。目的論以外にもさまざまな考えが書かれてあり、とても読みやすい本です。いろいろこのブログと矛盾したこと言っていますが、アドラー心理学が「前に進むための心理学」であることを考えれば、受け入れられるはずです。僕はアドラー心理学はただの心理学ではなく、有用な意味づけを施した「人が前に進むための心理学」だと思っています。もしわからなくなったら、解法論よりもアドラー心理学を信じてみてください。人生を解くのにおいては、解法論よりもアドラー心理学の方がよっぽど有用です。(笑)

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