どんぐりの世界に答えを出すブログ

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論理なんてものは存在しない

論理なんてものは存在しない

 前回の記事に反するようなタイトルですが、とりあえずそれは置いておきましょう。それから前回の記事はどこかの本で読んだ内容、今回の内容はそれを受けて僕が解法論の本質を使って考えた内容になります。

sekakota.hatenablog.com

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 では、さっそく説明しましょう。前回の記事で、僕はこのようなことを書きました。

 しかし、なぜそうなるの?と聞かれて厳密な証明を求められたら、数学ではさらにA⇒Dの間に入る「⇒」を増やすことができます。そして最終的には、「公理」という、言ってしまえば、なぜそれが正しいか、ということを証明するのをあきらめた定義までいって落ちつくのです。

引用元:論理の飛躍はどこで決まるか - どんぐりの世界に答えを出すブログ

 公理の話は今回関係ないので置いておいて、これはA⇒DはA⇒B⇒C⇒Dと増やすことができるということを言っています。

 例えば、リンゴが落ちるのはなぜでしょう。「リンゴに重力が働くから」ですね。でもさらになぜと問えば「リンゴと地球に質量があって、一般相対性理論的に引き合うから」、さらに問えば「質量があると時空にゆがみを生じさせるから」、さらに問えば…、と、無限になぜと考えることが可能です。結果、相手が求めるレベルに合わせて、「リンゴが落ちるのはなぜ?」という問いに対し、次のように無限の答えを用意することができます。

「リンゴに重力が働くから、リンゴは落ちる」
「リンゴと地球に質量があって、一般相対性理論的に引き合うから、(上の答えを続ける)から、リンゴは落ちる」
「質量があると時空にゆがみを生じさせるから、(上の答えを続ける)から、リンゴは落ちる」

 さて、僕はこれを考えたときに思ったのです。「論理とは、人間の創造物にすぎないのだ」と。解法論の本質を使って世界をありのままに見た時、「…から、質量があると時空にゆがみを生じさせるから、…から、…から、リンゴは落ち」ではなく、「…して、質量があると時空にゆがみを生じさせて、…して、…して、リンゴが落ち」という風に起きたことをそのまま解釈するのが正しいのではないでしょうか。それを人間が、状況を分かりやすくするために因果関係という枠組みに取り入れようとしたのです。

 A⇒Bと理解したとしましょう。しかし、それはA⇒A'⇒B、A⇒A'⇒A''⇒B...と無限に分割することが可能なはずです。それはなぜかというと、A⇒B、A⇒A'⇒B、A⇒A'⇒A''⇒B...というのは人間が世界を分割して解釈した結果だからです。そして、可能かどうかは置いておいて、分割せずに、A~B(本当はA~BとA&Bを混ぜたものが近いが記述不能なのでニュアンスを読み取って)をありのままで理解したほうが正しいはずです。現実の世界には、因果関係(⇒の記号)はないのです。

 そして僕は、因果関係のない世界に分かりやすくするために因果関係の意味づけ、分解・解釈を施して理解しようとする行為は、普段は理解の助けになるけれども、時として、遠回りな理解の仕方になると思います。分かりやすい例が思いつかないので具体例に触れるのはまたの機会にします。ですが簡単に言えば、因果関係に落とし込もうとした結果、因果関係が膨大になったり、分解・解釈不能になることがあり得、またそれを理解していれば、どう因果関係に落とし込む、または落とし込まない方が良いかということが分かるのではないかと思います。

まとめ

  • 人間が状況を分かりやすくするために世界を分解・解釈して、因果関係という枠組みを作っているだけで、ありのままの世界に因果関係というものはないと思われる。
  • 因果関係のない世界に分かりやすくするために因果関係の意味づけ、分解・解釈を施して理解しようとする行為は、普段は理解の助けになるけれども、時として、遠回りな理解の仕方になると思う。

 

おまけ:前回の記事との整合性

 多分伝わったのではないかと思うのですが一応前回の記事との整合性について触れておきます。

 前回の記事は、人間が解釈するための道具としての論理の性質について触れたものです。僕は、現実の世界に論理や因果関係がないと思っていますが、人間の解釈の世界に論理や因果関係を持ち込むのは間違いだとは限らないと思います。それで、その人間の解釈の世界の論理の性質について触れたのが前回の記事です。今回の記事は人間の解釈の世界の論理の存在までを否定したわけではありません。

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今回使った解法

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